【カウンセラーの結論】心の弱い人は、救えない
心が弱い人は、どのように強くなれば良いのか?という情報がたくさん出回っているが私がカウンセラーとして100人以上を見てきた限りでは
心の弱い人は、救えない。
そのため、私はこのブログも心が弱い人ではなく「心が弱っている人」「心以外の問題を抱えている人」に向けて書いている。
心の弱さとは何か?
メンタルが弱い、心が弱い、豆腐メンタルなど人の弱さを表す言葉は色々あるが、大体は平常心を保てない人に使われる。そのため、心が強くなる方法としてはいかに平常心を保てるようになるか?が指南となっているわけだ。
しかし、本当にそうだろうか?
確かに「恐怖」は心の弱さを表す象徴と言える。だが、心の動きはそれだけではない。
すぐ怒る人はメンタルが強いのか?そうではないはずだ。
言い訳ばかりの人はメンタルが強いのか?そうではないはずだ。
なんでも笑って誤魔化す人はメンタルが強いのか?もちろん、違う。
心の強さ=平常心という説は、私も正しいと思う。
したがってメンタルの弱さは「嫌なことに対する逃避・反発の度合い」で示せるわけだ。そして、感情が表に出やすい人ほどメンタルが弱いと評価されることとなる。
なぜ、心の弱い人は救えないのか?
心の弱い人を救えない理由は、自らそれを選んでいるから。つまり、救うも何も病気ではないわけ。
メンタルが弱い人は、得てして事実と向き合わない。
家庭では配偶者や親子の言うことを受け入れられず、仕事では上司や部下の指摘を受け入れられない。その結果として出てくるのは以下の兆候だ。
- 聞いているふり、分かっているふりをする
- 反論より先に反発する
- 積極的に被害者になる。または自罰・自虐をする。
どうしても直せない、と言う主張もよく聞くが結局のところ「そうまでして触れたくない」「周りに迷惑をかけてまで自分の感情を守りたい」と言うことに問題がある。何度も言うが、良い悪い以前に心の弱い人は、被害者どころか戦略的に欲しい結果を手に入れている。
したがって「救う」という発想が間違いであり割と断罪的。
メンタルの弱い人と付き合うデメリット
メンタルが弱い人と関わるデメリットは、なんといっても「建設的なコミュニケーションが取れない」こと。これが「報酬体系」の問題にも関わらず能力や性格に原因を求める心理職の多いこと多いこと。
報酬体系とは、その人が何を得ることで幸せになれるか?という話。例えば、メンタルが弱い人は話を前進させたくない、という目的を持っている。
私は、心が弱っている人を救いたい
心が弱い人と、心が弱っている人の違いは、「本来何を求めているか?」にある。
心が弱っている人は恐怖をはじめとする自己防衛について、正しい認識を取り戻すことで回復できる。だから、心が弱い人とは全く違う。私は最大限、人の可能性を信じたいし、意志を尊重したい。
人の心は有名人でも変えられない
一見残酷かもしれないが、カウンセラーを続ける中で、「人の心を変える」という思想の烏滸がましさを思い知った。心を強くするなんて上から目線にも程がある。
カウンセリングやセラピーの成功例は、総じて「心から立ち直りを求めている人だった」という共通点がある。
それでも、心が弱い人に何かしたいなら
ここまでの話について「心の弱い人を切り捨てるなんて許せない」と思うなら、一つだけ有益な方法を紹介する。
心が弱い人に対して最も効果的なアプローチは「待つこと」である。
心の弱さがその人の選択である以上、救えない。逆に言えば本人が「心の弱い人をやめる」タイミングに立ち会えれば良いわけだ。(数年単位で待つ覚悟がないなら、決してお勧めしない)
心が弱い人に人生を奪われないために
このブログを読んでいるあなたは、間違いなく心が強い方の人間だ。きっと人間関係の抑圧も、「相手が弱すぎて自己主張できない」という原因があると思う。
人を傷つけてはいけないと言われたところで、大概は相手が勝手に傷ついている。だから、心の弱い人が傷ついてもしょうがないという姿勢でコミュニケーションをとり、それも難しければ建設的な人間関係を諦めるほかない。
甘えだ、ずるい、という感情も結局はあなたの負担になるだけで、なんの解決にもならない。許せとは言わないが、もっとあなたの人生で大切なことはたくさんあるはず。そちらに魂を注ぐことが自然と言える。
心の弱い人に振り回される人の共通点は、不合理な期待。そういう人は、そういう人と割り切ってください。