或る男の随筆集

あなたの「納得いかない」「なぜかうまくいかない」の答えがきっとあります。自己啓発に300万円以上注ぎ込んだのに、教えてもらえなかったことを、自ら探究し発信するブログ。

感謝という言葉に嫌気がさすのは正常です

物事に感謝できる人は、尊敬される。

だから、私も感謝する態度を見せれば尊敬される。

そうやって、歪んだポジティブエネルギーを発したところで人間的な成長なんかありません。「食べ物に感謝」とか「自然に感謝」とか言っていながら人徳が低そうな人は一体何を間違っているのか紹介します。

感謝とは「受け入れること」に他ならない

人間は、自然に感謝と言いながら平気で動物を殺し、周りの人に感謝と言いながら平気で約束を破る。感謝感謝という人に限って厚かましい振る舞いが目立つ。

それはなぜか?

「本当は感謝していないから」です。

メリットを感じなくてもいいから、納得すること

よく、自己啓発を頑張っている人は「感謝できない」という悩みに陥りますがそれは「メリットを見つけられない」と言っているのであって、実は間違いです。むしろ、メリットがあるものだけ受け入れるということは感謝から遠い姿勢であり不健全です。

感謝とは、ただそれが何に影響しているのかを知り、その事実を受け入れることです。

例えば自然に感謝するということは、自分が自然の一部であることを理解し、自然の中で行われる営みを丸ごと受け入れることを意味します。

そのため、自然に感謝している人は熊が人を襲うことを受け入れるし、人が熊を殺すこともまた自然の理と受け入れます。

どうすれば感謝したことになるのか?

感謝の素晴らしさを語る人は多いですが、本当に自分を取り巻くものに感謝している人はごく少数。どうすれば「感謝できる人」になれるのか?

と、考えている時点で感謝という姿勢から遠ざかります。

感謝はそもそも練習するものではない

頑張って感謝しようとしている時点で、事実とか現象とかそういうものを受け入れていないわけですから絶対に無理です。感謝のワークとか感謝の練習とか本当に意味がありません。

同じように誰かを受け入れようとする練習も意味がありません。大事なのは無理をすることではなく、ただ理解することだけです。

感謝と依存はセットで見ること

感謝の練習はできません。なぜなら、人間は自分の本心を偽れないから。

そこで、発想を逆転させましょう。

感謝の練習をするくらいなら「本当は感謝していないもの」をリストアップし「感謝していないのに依存しているもの」を手放すのです。そうすれば、自分が本当に愛しているもの、自分が受け入れているものだけで満たされます。

今の状況を変えられないなら、感謝を認めよう

感謝していないものを手放し、感謝しているもので満たされる。

それを繰り返していくと、自分と世界のつながりを深く感じられるようになり、結局のところ、あらゆるものが自分を支えてくれていると気づきます。

依存とは、感謝のしるし。
捨てられない、手放せないものは、大切なもの。

もし、感謝のワークというものがあるとすれば。「本当は感謝しているもの」と向き合うことかもしれませんね。